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BRAVIA 対 AQUOS [SONY 薄型TV]

シャープから新しい液晶TVのラインアップが先日発表されました。
世界に誇る亀山新モデル、45V、37VともにフルHDです。

アンダースピーカーのBE1ライン、LC45BE1W、LC37BE1W

サイドスピーカーのBE2ライン、LC45BE2W、LC37BE2W



さて、主要スペックを比較すると、
シャープのLC-45BE1Wと(LC45BE2Wも同スペック)
ソニーBRAVIA のKDL-46X1000、
見事にがっぷり4つなのです。

液晶陣営上位2メーカーの最上位クラスのモデル、
軍配はどちらにあがるのでしょうか?

               LC-45BE1W(2W)        KDL-46X1000

画素数             1920×1080          1920×1080
視野角                 176度              178度
コンストラスト比           1200対1          1300対1
パネル応答速度           6msec             8msec

パネル        低反射ブラックASV液晶          ソニーパネル
パネルサイズ     45V 98.6×55.5cm    46V 101.8×57.3cm
パネル対角線           113.1cm           116.8cm
有効面積         5472.3平方cm       5833.14平方cm

               4波長バックライト     ライブカラークリエーション 
          デジタルダブルチューナー     デジタルダブルチューナー
音声出力             総合20W           総合50W

D端子                 D4(2つ)             D5(2つ)
HDMI                  ○                  ○
PC入力                DVI-I          D-sub15ピン
iLINK端子               ○                  ○
LAN端子               ×                   ○
USB端子               ×                   ○

ブラウザー機能            ×                  ○

外形寸法 幅         110.5cm 125.9cm         125.0cm
質量(スタンド込み)       34.5Kg               43.4Kg
消費電力              303W                340W

値段 
★★楽天のLC45BE1WとLC45BE2W最新安値情報はここ★★

★★楽天のKDL-46X1000最新安値情報はここ★★

うーん、
お値段もいい勝負です。


ところで、パネルのサイズが微妙に違います。
45Vと46V、この大きさの違いはどのくらいなのでしょう?

有効面積は、
シャープの45Vが5472.3平方cm、
ソニーの46Vの5833.14平方cmです。
単純に引き算してみると、
ソニーの46Vが360.84平行cm、表示面積が広くなります。
360.84平行cmは、19cm×19cmの正方形くらいの面積です。


さて、パネルのスペック競争は熾烈です。
視野角とコントラスト比はソニー、
パネル応答速度はシャープに軍配があがります。
どちらも、ほとんど実用的に問題ない高レベルです。

でも、カタログ上の数値競争は続いています。
特にパネル応答速度、
すでに理論上残像が発生しない16msecを下回っています。

テレビ放送の場合、1秒間に60フレームを表示します。
つまり、1/60=0.016666・・・、約0.16秒強に1フレームを表示します。
[msec]は1000分の1秒を表す単位です。
0.16秒=16msecですね。
つまり原理上は、16msecより応答速度が下回れば、残像が発生しないのです。

速度制限が、時速100キロの道路を想像してください。
この車は240キロ、あの車は260キロの最高速度がでます。
でも100キロ以上では絶対に走れない道路上の話、
みたいなイメージです。
良く言えば、ハイレベルな次元の争いです。
悪く言えば、実用的にほとんど意味がないところで競争しているような・・・

カタログにはそれらしい数字の行列ですが、
誇らしげなスペックの数値より大切なところ、
実はたくさんありそうです。


さて、注目ポイントです。

ポイント1:
全く同一スペックで、
スピーカーの位置だけをかえたデザインを揃える
ラインアップ構成は斬新です。

デザイン面で、
アンダースピーカーにするか、
サイドスピーカーにするのか、
の違いだけ、
あとは寸分違わないスペックです。

2005年冬も、LC37GD6とLC37GD7が同スペック、
スピーカーの位置だけを変えたラインアップでしたが、
その思想が継続しています。

これまで、テレビのラインアップには、
暗黙のヒエラルキー(ピラミッド型の階層)が存在していた気がします。

松下やソニーがいい例ですが、
上位モデルは大きく立派に見えるサイドスピーカータイプ、
高画質エンジン、ネット接続機能、HDMI端子などをつけて、
下位モデルとの明確な差別化をしています。

ところが、シャープにはヒエラルキーの思想がありません。
アンダースピーカータイプとサイドスピーカータイプ、
どちらが上とか下とかの古い思想は皆無です。

シャープのラインアップ構成は、
必要なパーツを組み合わせ安価で購入できるメーカー直販のパソコンに通じます。
消費者が求める機能に応じて、モデルを選択していく自由なラインアップです。

太陽電池のCM、AQUOSの高級デザイン、斬新なラインアップ、
それらが見事に調和して、シャープの先進的なイメージをつくっています。
AQUOSのデザイナー詳細はここ↓
http://www.toshiyukikita.com/index2.html

アンダースピーカーのBE1ライン、LC45BE1Wなら、
45Vインチでも横幅が120cmを切ります。
(これなら、我が家のラックにも置けます)
省スペースでもスペック面で妥協をしない、
そんなニーズをしっかりと受け止めます。


ポイント2:
ソニー、松下、日立に半歩遅れましたが、
シャープがとうとうダブルチューナー搭載です。
これまでのAQUOSは全てデジタルチューナーがシングルでしたが、
それはハイビジョンレコーダーと棲み分けする大人の事情かなあ、と想像していました。
そのため、今回のダブルデジタルチューナー搭載には、少し驚きです。

各メーカーの上位機種では多くなってきた2つ搭載ですが、
実際の恩恵といえば、「?」 がつきます。
(我が家のHVXもダブルチューナー搭載です)

当然、ダブル画面で見られることがメリットです。
でも小さな画面2つを平行して視聴するシチュエーションは限られます。
大晦日のPRIDE・K1や紅白・レコ大くらいでしょうか?
なにより、フルHD大画面TVの魅力が、2画面表示中には発揮できません。

ダブルチューナー搭載、もうひとつのメリットは裏番組の録画です。
でも、ハイビジョン画質での録画にはHDDレコーダーや
D-VHSビデオなどにiLINK接続が必要になります。
アナログのコンポジット接続ならビデオデッキやハードディスク搭載DVDレコーダーとも
接続できますが、ハイビジョン画質録画はできません。
フルHDの画面で視聴するのにハイビジョン画質でないのは、やっぱりどこか矛盾します。

日立のようにHDDを内蔵してハイビジョン録画できるならともかく、
ダブルチューナーをただ搭載しました、
だけでは、ほとんどメリットが実使用時にないのです。

ダブルチューナーとHDD録画は、ここでも詳しく取り上げています。
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2005-12-13

それなりに便利なダブルデジタルチューナー機能ですが・・・
「他社製品と比較された時にスペック負けしたくない!」
のマーケッティング側の意向だけが強く反映した結果かなあ、
とも想像します。


ポイント3:
デザイン、画質、スペック、価格、どちらも高水準を満たしています。
では何で差別するのかと考えると・・・

我が家では、次にくるのが操作性です。
リモコンの操作性、GUIの使いやすさ、レスポンスの早さです。

BRAVIA(Xシリーズ)は定評あるXMB(クロスメディアバー)、
リモコン形状も斬新です。

このあたりが、シャープのカタログやWEBページからは
全然伝わってこないのです。

特にシャープのリモコンはわからないことが多いのです。
2006年1月のBシリーズだけのカタログには、
リモコンの写真が1箇所もありません。
ためしに2005年12月と2006年1月のカタログ
(どちらも40Pくらい)をペラペラと眺めましたが、
リモコンの形状が判断できる写真は2箇所だけでした。




シャープのWEBページでも、
リモコンの形状や操作感、GUIなどの説明が見当たりません。
新しいBシリーズのリモコン形状、現時点では不明です。

もしかしたら、
AQUOSのアキレス腱はこのあたりかなあ、と思いませんか?

素人の感想なので、
勘違いもあると思います。
詳細や不明点は、メーカーに直接ご確認くださいね。


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コメント 3

cleanair

残念ながら折りたたみ式のリモコンってXシリーズだけなんですよネ。
弟がAQUOSを持っているのですが、確かにリモコンはにらめっこしないと
全然ワカリマセン。。
個人的には端子がDVIじゃなくてD-subなのが嬉しいところです。
最近のニュースで初めてシャープをSONYがこのBRAVIAでシェアを塗り替えたらしいですネ、確か外国の話しだったと思うのですけど・・
なんにしろ良い意味で競争してくれるのは嬉しいことです。
http://blog.livedoor.jp/cleanair/
by cleanair (2006-02-28 12:09) 

sonyandvaiofan

簡単リモコンは、各社がアピールを始めていますね。

東芝(レグザ)、BRAVIAのS2000、
日立のWOOO、松下のVIERA、etc、、、

シャープも秋モデルくらいから、
リモコンとGUIにも力を入れたモデルを出してきそうな気がします。
鬼に金棒になるのでしょうか?

テレビやレコーダーは多機能になった分、
とても操作が難しくなってしまいましたね。

マニュアルがいらない携帯電話がヒットしている昨今、
マニュアルがいらないTVやレコーダー、
そろそろ登場してほしいなあ、と思っています。

読んでいただき、嬉しいです。
コメント、ありがとうございました。
by sonyandvaiofan (2006-02-28 21:01) 

46Xユーザです

3月のはじめに買って、つい2~3日前に気がついたのですが、画面を少し横から見たり斜め上から見たりしてみると、画面の表面に白い霧がかかったようになって、ちゃんとした色が出ません。 2mくらい離れて妻と一緒に確認してみおたら、左右では各30度くらい横にずれると相当白くなりますし、上下では各15度くらいで白くなります。 正面から3mくらいはなれたソファーで見る限りとても満足できる絵なのですが。
購入される方は、お店で確認し、他社と比較して納得の上で決断されたほうがいいと思います。そうでないと、私みたいに後で少しがっかりすることになります。
by 46Xユーザです (2006-03-30 12:25) 

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