DMR-BW800 対 BDZ-X90 AVC圧縮のハイビジョン画質を比較 みんぽすレビュー
今回は“みんぽす”を管理運営されている
「株式会社Willvii」さん経由でお借りした
DMR-BW800のレビューです。
みんぽすとは↓
http://www.minpos.com/
さて今回のDMR-BW800対BDZ-X90は
AVCモードでの録画画質を比べてみましょう。
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ハイビジョンをH.264(MPEG4-AVC)で
圧縮録画できるのが
2007年冬のブルーレイレコーダーの
やっぱり一番のポイントですね。
DMR-BW800での
MPEG-4 AVCでの録画用には「HG」「HX」「HE」
の3つの録画モードが準備され、
ビットレートはそれぞれ12.9M/8.6M/5.7Mbpsです。
BDZ-X90では
MPEG-4 AVCでの録画用の画質モードとして
「XR/XSR/SR/LSR」の4つが用意されています。
ビットレートは15M/12M/8M/6Mbpsです。
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ご存知の方も多いと思いますが、
ソニーとPanasonicでは
記録する解像度と、プロファイルが違います。
まずは解像度から整理してみましょう。
Panasonic BW800
地上デジタル 1440×1080 → 1440×1080 録画
BSデジタル 1920×1080 → 1920×1080 録画
ソニー X90
地上デジタル 1440×1080 → 1440×1080 録画
BSデジタル 1920×1080 → 1440×1080 録画
Panasonicでは1920×1080のイメージが先行したため、
どの放送波でも1920×1080 で録画するのかと思っていたのですが、
実は違いました。
地上デジタルは放送波の解像度をそのまま保ちます。
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2008年2月現在の
放送局と解像度の現状もついでに
確認してみましょう。
地上デジタル:
NHK総合 1440×1080
NHK教育 1440×1080
日本テレビ 1440×1080
TBSテレビ 1440×1080
フジテレビ 1440×1080
テレビ朝日 1440×1080
テレビ東京 1440×1080
BSデジタル:
NHKハイビジョン 1920×1080
BS日テレ 1920×1080
BS朝日 1920×1080
BS-I 1440×1080
BSジャパン 1920×1080
BSフジ 1440×1080
WOWOW 1920×1080
スターCH ?
BSイレブン ?
トゥエルビ ?
そう、デジタル放送といっても、
実際に1920×1080で放送している局のほうが
トータルで見ると少数派なのです。
そもそも放送用のコンテンツの録画は
ほとんどをフルHDで撮影しているのではなく、
1440×1080のHDVだという背景もあったりします。
そんな現状から、
Panasonicはややオーバースペックでは?
という考え方もあるのですが、
我が家的には、Panasonicの方式の方が好みです。
地上デジタル 1440×1080 → 1440×1080 録画
BSデジタル 1920×1080 → 1920×1080 録画
のほうが、やっぱり自然、
へんなモゾモゾ感がありません。
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次に、もう1つの大きな違い、
プロファイル(目的用途別に定義された機能の集合)
について見てみましょう。
Panasonic ハイプロファイル
ソニー メインプロファイル
ハイプロファイルとメインプロファイルの違いについては、
実のところ、いろいろリサーチ中です。
ここでまとめてご紹介したかったのですが、
我が家の元々の知識や理解不足もあり・・・
別の機会に整理して、
詳しく触れてみたいなあと思っています。
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ちなみに、これまで調べた限りの印象では、
Panasonicのハイプロファイルのほうが、
はるかに魅力的に思えています。
我が家の勝手なイメージでたとえると、
たとえばこんな感じです。
Panasonic の採用しているハイプロファイルが、
先進的な車に採用されている5速オートマチック
ソニーの採用しているメインプロファイルが、
一般的に利用されている4速オートマチック
ちなみに
ソニーも2008年のハンディカムでは、
1920×1080をとうとう採用してきましたね。
そうなれば、ソニーの2008年冬頃の次期モデル?にも
1920×1080 ハイプロファイルで
録画するレコーダーが標準になるでしょう。
このあたりのスペック面では
正直なところPanasonicが
先行しているわけです。
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さてさて、
前置きがとっても長くなってしまいましたが・・・
次に実際の画質はどうなのだろう?
に移りましょう。
スペックはあくまで参考用、
実際に見た時の印象のほうが、
やっぱりずっと大切だったりもします。
2週間くらいかけて
録画した番組を視聴した感想です。
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まずはBW800から。
DMR-BW800 「HG」モード 約12.9M
BSフジの韓国ドラマ チェモンです。
チャングムが好きな方なら、楽しんで鑑賞できると思います。
波乱万丈のストーリーに加えて、
もともと放送波の画質が高く、高精細感の高いキレイな映像、
我が家でかかさず見ています。
DRモードと区別がつきません。
王様の服のディテールも、高精細感たっぷりです。
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DMR-BW800 「HX」モード 約8.6M
エジソンの母、TBS(地上デジタル)系で
金曜日の夜10時から放送中です。
愛娘がお気に入りのドラマです。
これもやや離れたソファから視聴している我が家では、
DRモードと、ほとんど区別がつきません。
セメント袋のアップです。
輪郭がはっきりしていて、
ハイビジョンだと一目でわかります。
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DMR-BW800 「HE」モード 約5.7M
「はねるのとびら」です。
これも全般的に高精細感が高いです。
ハイビジョン画質では一番下のモードなのですが、
高精細感はしっかり残っています。
たとえば旅行番組の風景など
画面の変化が少ない場合は、
上位のモードと区別ができない我が家です。
ただし、映像全体がめまぐるしく大きく動くシーン、
たとえば爆発シーンや格闘シーンでは、
一瞬ですが、画面全体にブロックノイズが
もやっとかかるような時があります。
「はねるのとびら」では、
プールに落ちた場面でくずれがありました。
ややアップで画面全体に水面が入っています。
大きく波打った水面の情報量が多すぎている
ためでしょうか?
それでも、
普通のドラマやバラエティの録画には
十分な気がします。
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4倍録画のキャッチコピー、
我が家ではVHSビデオの3倍録画が連想されて・・・
画質が落ちるのかなという
イメージがあったのですが、
全くそんなことはありません。
一番下の「HE」モード 約5.7M でも、
一目でハイビジョンとわかる高精細画質を保っています。
モードの差は、高精細感の差というよりも、
多量の映像情報があった場合に、
ビットレートが低いとどうしても
対応できない場面があるのかな?
と我が家では感じています。
普通に旅行番組の
風景などを見ている限り、
モードの違いを感じさせないくらい、
とてもキレイなのです。
PanasonicのAVC圧縮、とてもレベルが高いのです。
これが自慢のハイプロファイルの実力なのでしょうか?
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さて次に、ソニーのX90を見ていきましょう。
BDZ-X90 「XR」モード 約15M
DRモードと区別がつきません。
(写真撮影は割愛しました)
BDZ-X90 「XSR」モード 約12M
ほとんどDRモードと区別がつきません。
これはWOWOWのファッション関連の番組
撮影した写真が悪くて
高精細感が出ていないのですが、
TV映像はとてもキレイです。
BDZ-X90 「SR」モード 約8M
「佐々木夫婦の仁義なき戦い」
これも全般的に高精細です。
これは川に時計を落としたシーン。
水しぶきがあがり、
水面に波紋が広がった画面では、
全体がほんの瞬間ですが、
ぼわっとしてしまいます。
アップにしてみると
こんな感じです。
やっぱりAVCは水ばかりの場面に
やや弱いみたいです。
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BDZ-X90 「LSR」モード 約6M
これも全体的に高精細感はしっかり残っています。
エジソンの母
おなじくセメント袋
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さて、3~4メートル離れたソファから、
46インチのBRAVIAを視聴している
我が家の環境での正直な感想ですが・・・
両機種ともに、
一番下のモードでも
ハイビジョンを楽しめています。
DMR-BW800 「HE」モード 約5.7M
BDZ-X90 「LSR」モード 約6M
掲示板やWEB他のレビューでは
一番下のモードは厳しいような意見もあるのですが、
我が家の環境では、ほとんど満足なのです。
放送画質そのままの「DR」モードと
比較するつもりで注視していれば、
素人の我が家でも高精細感が
なんとなく違うのが感じ取れます。
でもドラマやバラエティを、
意識しないで普通に見ている分には、
ストレスをほとんど感じないのです。
前述したように、
シーンによってはまれに画面全体が
コンマ数秒くらい、崩れてしまうときはありますが、
長時間録画のトレードオフとしては
十分に満足できるレベルです。
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我が家の前機種のスゴ録、
RDZ-D700の時には、ハイビジョン画質の「DR」モードと、
それ以外のSD画質のギャップが広大でした。
RDZ-D700は250GBのHDD容量だったこともあり、
なんだか歯がゆかったのです。
その時のストレスに比べたら、
このハイビジョン画質での長時間録画ができる
MPEG-4 AVC録画、
最高に便利なのです。
というわけで年末に録画した番組を
消化しきれていない我が家では、
X90で録画するほとんどの番組を
ハイビジョン画質の最低モード、
「LSR」モード 約6M で録画しています。
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この画質部分では、
我が家に優劣はつけられません。
とソファから視聴していた時には
感じていたのですが・・・
今回、この記事を作成するために
TV近くから画面を注視して写真撮影をしているうちに、
あれあれ、でも、
BW800のほうがなんだか少しキレイかも・・・
特に人の表情がキレイで
顔色の階調が自然だなあと
感じるときがありました。
近くで見ていると、
次第にそんな風に思えたのです。
もちろん、あくまで我が家の主観です・・・
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X90の「SR」モードでの
佐々木夫婦の仁義なき戦いでは、
SMAPの稲垣さんのアップ時の顔色、
X90の「LSR」モード時の、
エジソンの母での男の子の頬の色、
このあたりの場面を
写真を撮りながら比較していると、
BW800の「HE」や「HX」モードのほうが、
顔色に不自然な色の階調がなく、
なんだか素人目にもキレイに感じたのです。
(X90でも十分に満足している我が家ですが・・・)
Panaconicのハイプロファイルの実力、
もしかしたらこのあたりに
現れているのかもしれません。
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最後に、ハイビジョン画質での録画時間が
どのくらい違うのか、確認してみましょう。
DMR-BW800 「HE」モード 約5.7M 約189時間
BDZ-X90 「LSR」モード 約6M 約166時間
と、ビットレートが低いBW800のほうが、
同じ500GBのHDD容量ですが、
ハイビジョンの圧縮映像の録画可能時間は
当然ですが長いです。
計算してみると、
189-166=23時間くらいです。
BDZ-X90は「LSR」モードで
25GBのブルーレイディスクに約8時間の
録画が可能ですから、3枚分くらいのわけです。
2008年初春現在、
実売で5000円弱くらいでしょうか?
PanasonicのBW800が優位ですが、
5000円の出費で埋められる部分ともいえます。
(ダビングの工数はかかりますが・・・)
さて、BW800のみんぽすレビュー、
まだまだ続きます。
最新価格情報
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参考ページ:
http://panasonic.jp/diga/index.html
レビューご苦労様です。
BSデジタルに関してはすべてフルHDだと思っていたんですが、地デジレベルの局もあるんですね。恐らく、フルHD放送でも1440からのアプコンってこともあるでしょうし、そうなるとフルHD録画のメリットってますます薄くなってしまうような気もします。
ブルーレイの価格は高いですけれど、年末あたりにはバイト単価でDVDと逆転するかもしれませんし、「DVDにフルハイビジョン」ってのも応急処置みたいな感じですね。
余計な機能つけずに価格をスリムにしたソニー。良く考えてる。
(その頭をもう少しPS3に注いで欲しいものです)長文すいません。
by NO NAME (2008-02-11 10:42)
皆様、コメント&Nice
ありがとうございます!
by sonyandvaiofan (2008-02-14 19:00)