DLNAとSharp 2006年初夏 [DLNA ロケフリ研究]
DLNAはもともと、
他社製品でも互換性を気にすることなく
繋げるのが本来の目的、用途です。
正直なところ、
ソニー製品以外は詳しくないのですが、
WEB上の情報を検索して、まとめています。
今回は、ソニーの液晶TVライバル、
シャープ製品について見ていきましょう。
2006年初夏の現在、
シャープのDLNAの製品ラインアップは
パソコン主体です。
ハイビジョンHDDレコーダーには
DLNA対応製品はありません。
液晶TVのAQUOSも、
薄型TV単体では対応していません。
話題のインターネットAQUOS、
液晶TV+パソコンのこのタイプが、
実はDLNAに対応しています。
余談ですが、
シャープでは、HDMI、i.LINK他、
様々な接続をアピールしているのですが、
ことDLNAに関しては
実にわずかな情報しか見つかりませんでした。
シャープのマーケッティング戦略において、
DLNAは構想外、戦力外なのでしょうか?
「AV Library」というアプリケーションを利用して、
ネットワーク機能が使えます。
DLNAにもこれで対応しています。
(ソニーのVAIO Mediaのようなソフトでしょう)
PC-AX100Mという、
VAIOのルームリンクのような
レシーバーも存在します。
DLNA認定製品、
他のDLNAガイドライン対応機器とホームネットワークを構築することで、
映像・写真・音楽コンテンツを相互に利用することができます。
いつものように、
ソニーとの大きな違いに触れておきましょう。
2006年初夏の現在、
ソニーだけが著作権のある
デジタル放送録画コンテンツの配信
(いわゆるDTCP-IP配信)
に対応しています。
つまり、ソニーのDTCP-IP対応の
新しいスゴ録にあるデジタル放送の録画番組は、
シャープのパソコンやインターネットAQUOSから
現時点では視聴することができません。
もっとも、
ソニーのVAIOでも対応モデルは限定されます。
ハイスペックなモデルだけが
クライアント側になれるのです。
このあたりのデジタル放送配信に興味のある方は↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-11
ソニースタイルのような直販サイトが
シャープにもありました。
どのメーカーも、
最近は直販サイトをしっかり揃えているのです。
参考ページ:
http://www.sharp.co.jp/mebius/products/pcwa70l/p3.html
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060420-a-2.html
http://www.sharp-pcstudio.com/disp.asp?cno=2&tbno=0&dno=79
http://sharp-pcstudio.com/disp.asp?cno=2&tbno=0&dno=83
http://www.sharp.co.jp/mebius/lineup/index.html
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/060420-a-2.html
本文章は、現時点でのWEB上の情報をもとに作成しています。
最新情報、疑問点、接続互換性などは、
必ずメーカーに直接ご確認くださいね。
DLNAと東芝 2006年初夏 [DLNA ロケフリ研究]
DLNAはもともと、
他社製品でも互換性を気にすることなく
繋げるのが本来の目的、用途です。
正直なところ、
ソニー製品以外は詳しくないのですが、
いろいろWEB上の情報を検索して
まとめています。
今回は、ネットワークといえばやはり東芝、
東芝製品について見ていきましょう。
2006年初夏の現在、
東芝のDLNAの製品ラインアップは
ソニーとよく似ています。
パソコン、薄型TV、ハイビジョンHDDレコーダー、
それぞれにDLNA対応製品を
しっかりとラインアップさせています。
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まずはパソコンです。
ソニーがVAIOなら、東芝のAVノートはコスミオです。
NECや富士通と同じように、
2006年4月にコスミオはDLNAの認証を取得しています。
制限事項として、
*デジタル放送で著作権保護された番組は再生できません。
地上デジタル放送で著作権保護された番組を
*コスミオから送りだすことはできません。
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次に薄型TVです。
東芝の薄型TVの新ブランド、REGZAのハイエンドモデル、
ZシリーズがDLNAに対応しています。
BRAVIAはXシリーズの
40、46インチだけが対応ですが、
REGZAは32インチから対応しています。
DLNA対応機器(LAN-S)は、
こんな風に表示されるようです。
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ハイビジョンHDDレコーダーでも
新しいブランド名 を立ち上げてきた東芝、
しっかりDLNAにも対応です。
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東芝は、これまでも自社製品のネットワーク接続に
いちばんこだわってきたメーカーです。
これまでにも、
DLNAに良く似たネットワーク機能を導入しています。
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DLNAと、
どこが違って、何が接続できるのか、
なかなか理解するのが難しいのです。
そのあたりの敷居がどうしても高くなってしまうのが
東芝の残念なところです。
最後に、
ソニーとの大きな違いに触れておきましょう。
2006年初夏の現在、
ソニーだけが著作権のある
デジタル放送録画コンテンツの配信
(いわゆるDTCP-IP配信)
に対応しています。
つまり、ソニーのDTCP-IP対応の
新しいスゴ録にあるデジタル放送の録画番組は、
東芝のパソコンでは
現時点では視聴することができません。
(レグザでは視聴できそうな気がしますが・・・)
もっとも、
ソニーのVAIOならどれでもいいかというと
そんなことはありません。
ハイスペックなモデルが
しっかり視聴側(クライアント側)でも
要求されています。
このあたりのデジタル放送配信に興味のある方は↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-11
参考ページ:
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2005_04/pr_j1801.htm
http://www.toshiba.co.jp/product/tv/info/050418.htm
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/0508avq/wkwk008.htm
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/0605avq/av_009.htm
http://dynabook.com/pc/catalog/qosmio/0512avq/wkwk008.htm
本文章は、現時点でのWEB上の情報をもとに作成しています。
最新情報、疑問点、接続互換性などは、
必ずメーカーに直接ご確認くださいね。
DLNAと富士通 2006年初夏 [DLNA ロケフリ研究]
DLNAはもともと、
他社製品でも互換性を気にすることなく
繋げるのが本来の目的、用途です。
というわけで、
ソニー製品以外にも、DLNAについて
まとめています。
さて今回は、
NECと並ぶパソコン界の巨人、富士通です。
2006年夏モデルから
富士通のパソコンもDLNAに多くが対応しています。
(NECと歩調がぴったり合っています)
2006年春モデル以降の
FMV-DESKPOWER(Hシリーズを除く)
BIBLOシリーズ
メディアタンク
ソニーの「VAIO Media」や「Do VAIO」、
NECのMediaGarage(メディアガレージ)と同じように、
TV視聴や音楽鑑賞を一手に引き受ける
マルチメディアの再生ソフトが富士通にもありました。
「MyMedia」
DLNAガイドラインv1.0に準拠したソフトです。
ソニーとの大きな違いが、
やっぱり1つあります。
2006年初夏の現在、
ソニーだけが著作権のある
デジタル放送録画コンテンツの配信
(いわゆるDTCP-IP配信)
に対応しています。
つまり、ソニーのDTCP-IP対応の
新しいスゴ録にあるデジタル放送の録画番組は、
富士通のパソコンでは
現時点では視聴することができません。
もっとも、
ソニーのVAIOならどれでもいいかというと
そんなことはありません。
ハイスペックなモデルが
しっかり視聴側(クライアント側)でも
要求されています。
このあたりに興味のある方は↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-11
富士通でも、直販のページがありました。
ソニー、NEC、富士通と、
最近は直販があたりまえみたいですね。
参考ページ:
http://www.fmworld.net/product/hard/pcpm0604/fmg/remote/index.html#f02
本文章は、現時点でのWEB上の情報をもとに作成しています。
最新情報、疑問点、接続互換性などは、
必ずメーカーに直接ご確認くださいね。
DLNAとNEC 2006年初夏 [DLNA ロケフリ研究]
ソニー製品とDLNAについて
以前に何回かに分けてまとめてみました。
しかし、DLNAはもともと、
他社製品でも互換性を気にすることなく
繋げるのが本来の目的、用途です。
正直なところ、
ソニー製品以外は詳しくないのですが、
いろいろWEB上の情報を検索して
まとめてみました。
さて今回は、パソコン業界の横綱、
NECについて見ていきましょう。
2006年夏モデルから
NECのパソコンもDLNAに多くが対応しています。
MediaGarage(メディアガレージ)を搭載した
VALUESTAR/LaVieが
DLNA認定を取得しています。
MediaGarage(メディアガレージ)とは、
ソニーでいえば「VAIO Media」「Do VAIO」のような
TV視聴や音楽鑑賞を一手に引き受ける
マルチメディアの再生ソフトです。
ソニーと同じように
サーバーとクライアント、
両方の、DLNA認定を取得しています。
デジタルメディアプレーヤ(DMP:Digital Media Player)
コンテンツを再生するクライアント機能
デジタルメディアサーバ(DMS:Digital Media Server)
コンテンツを配信するサーバー機能
DNLAでは、
オーディオ/ビデオ/イメージのコンテンツを、
ホームネットワークで接続し、
DLNA対応機器同士でシェアできます。
ソニーとの大きな違いが1つあります。
2006年初夏の現在、
ソニーだけが著作権のある
デジタル放送録画コンテンツの配信
(いわゆるDTCP-IP配信)
に対応しています。
つまり、ソニーのDTCP-IP対応の
新しいスゴ録にあるデジタル放送の録画番組は、
NECのパソコンでは
現時点では視聴することができません。
もっとも、
ソニーのVAIOならどれでもいいかというと
そんなことはありません。
ハイスペックなモデルが
しっかり視聴側(クライアント側)でも
要求されています。
このあたりに興味のある方は↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-11
参考ページ:
http://121ware.com/product/pc/200604/common/fc-guide/tv/dlna/
http://121ware.com/product/pc/200604/common/fc-guide/software/mediagarage/network/
本文章は、現時点でのWEB上の情報をもとに作成しています。
最新情報、疑問点、接続互換性などは、
必ずメーカーに直接ご確認くださいね。
DLNAとロケフリ 「DTCP-IP」でデジタル放送④ [DLNA ロケフリ研究]
今回は4回目、
ロケーションフリーとDLNA、
各種デジタル放送(地上・BS・110度 CSデジタル)を
送信したり、受信したりできるの?
の視点で比較してみましょう。
これまでの特集
DLNAとロケフリ接続完全理解①↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-05
DLNAとロケフリ接続完全理解②↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-07
DLNAとロケフリ 外接は大違い編③↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-09
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ロケーションフリー:
2006年春現在、
ロケーションフリーにデジタル放送特有の縛り、
コピーワンスや著作権保護は影響しません。
ロケーションフリーの入力端子がアナログだけだからです。
S端子、コンポジットともに、アナログです。
仮にハイビジョンスゴ録で
BSデジタル放送をハイビジョン画質録画しておいたとしても・・・
ベースステーションに入力するときには、
ハイビジョン画質ではなく、これまで通りのスタンダード画質です。
そのため、各種デジタル放送を録画したコンテンツでも、
ロケーションフリーは自由に送信できます。
ただし、デジタル放送の1番のメリットである
ハイビジョン画質での視聴は、もちろんできません。
クライアントのPSXはその画面サイズから当然ですが、
仮にパソコン側がハイビジョン視聴に対応したLCDを備えていても、
ベースステーションから送るデータがアナログ画質のため、
ハイビジョン画質にはなりません。
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DLNA:
次に、DLNAのハイビジョン画質を楽しめる機能(対応規格)
をご紹介しましょう。
これが今回の記事のメインです。
それが最近話題の、DTCP-IP 配信です。
用語説明
「Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol」の略です。
ネットワーク上に、デジタル放送などの著作権保護付きデータを
配信させる技術の総称となります。
DTCP-IP の技術により、著作権保護付きデータは、
ホームネットワーク上で自由に扱うことができます。
また、ホームネットワーク以外へのデータ伝送を禁止することで、
著作権付き保護データ自体を保護する役割を持ちます。
さて、
DLNAでのDTCP-IP 配信には、
2006年春の現時点、制限が存在します。
①無線での接続はできず、必ず有線接続になる
②外部への配信はできず、家庭内の配信に限られる(家庭内ネットワーク内限定)
これは、データの転送量、デジタルコンテンツの著作権を考えると、
仕方がないのかなあ、
というところです。
ところで、
DLNA対応機器なら、
全てハイビジョンに対応しているわけではありません。
DLNA対応機器の中でも最近の限られたモデルだけが、
DTCP-IP 配信に対応しているのです。
では、具体的に見ていきましょう。
『DTCP-IP 配信サーバー』
デジタル放送を配信するサーバーになることができるのは、
2006年春現在、VAIOとスゴ録の一部機種だけです。
【DTCP-IP 配信を行うことができる スゴ録】
『RDZ-D97A』
『RDZ-D77A』
には、「DLNA対応ホームサーバー」が搭載されました。
両者とも、最新のDTCP-IP 配信に対応です。
【DTCP-IP 配信を行うことができる VAIO】
VAIO Media Ver.5.0 搭載
地上・BS・110度 CSデジタルチューナー内蔵
DTCP-IP 規格にしたがって、
コンテンツを保護した状態でホームネットワーク内に配信します。
外部には配信できません。
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『DTCP-IP 受信クライアント』
次に、受信する側を見ていきましょう。
こちらも、現時点では非常に限られています。
*BRAVIA のXシリーズ
*DTCP-IP 受信に対応しているVAIO
*DTCP-IP 受信に対応しているルームリンク
です。
では、
詳しく見ていきましょう。
【DTCP-IP を受信できるTV】
BRAVIA のXシリーズです。
特別な設定は不要です。
[BRAVIA]KDL-40X1000
[BRAVIA]KDL-46X1000
【DTCP-IP を受信できるVAIO】
まずは、必要スペックを列記してみます。
[発売時期]
2005年9月以降発売の VAIO
[OS]
Windows XP Professional(Service Pack 2)日本語版
Windows XP Home Edition(Service Pack 2)日本語版
[CPU]
HT テクノロジー インテル Pentium 4 プロセッサ
インテル Core Duo プロセッサ(*)
インテル Pentium D プロセッサ
インテル Pentium M プロセッサ (*)
(*)は「電源オプション」の「VAIO 省電力設定」にて、
「CPU 制御」が「動作優先」の設定が必要。
[メモリ]
512MB 以上
[グラフィックアクセラレーター]
ATI Technologies 社製 MOBILITY RADEON X600 以上
(ATI Technologies 社製 MOBILITY RADEON EXPRESS は含まず)
NVIDIA GeForce 6600 以上
(NVIDIA GeForce Go は含まず)
インテル グラフィックス・メディア・アクセラレーター 950 以上
詳細な対応リストは↓
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/info/2005/041.html#a
上記のスペック上の制限を満たした上で、
クライアントになれるVAIO の条件はこれです。
*VAIO Media Ver.5.0 をインストール
*VAIO Media デジタル放送プラグインをインストール
*アクティベーション作業(初回視聴時のみ)
DTCP-IP受信の詳細な操作方法は
ソニーのサポートページで確認できます。↓
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/info/2005/041.html#b
VAIO以外では、
以前にもご紹介しましたが、
普通のTVをクライアントとして利用できるようにできる、
先進的なVAIOの関連製品が、ルームリンクです。
VAIOとAV機器をネットワークでつなぐ
中継機の役割を果たします。
サーバー(提供側)から離れた場所にある
大画面テレビやオーディオで再生できます。
シンプルな操作画面を
テレビ画面上に表示して操作します。
付属専用リモコンで、サーバーにためた
ビデオ、音楽、写真を再生・閲覧できます。
ルームリンクを挟めば、
どんなTVでもDLNA対応にできます。
接続するTVがハイビジョン対応であれば、
DTCP-IPを利用し、
D端子で接続してハイビジョン画質での
デジタル放送録画コンテンツを楽しめるのです。
余談ですが、
東芝の新しいTV、
REGZAのZシリーズ
もDNLA対応ですね。
さすがネットワークに強い東芝です。
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これまで計4回、
ロケーションフリーとDLNAの相違点について
ご説明してきました。
なんとなく、違いや利点がわかっていただけたでしょうか?
この文章は、WEB上の各メーカーの掲載情報をもとに作成しています。
正確な商品情報、互換性、不明点などは、
直接メーカーにご確認くださいね。
DLNAとロケフリ 外接は大違い編③ [DLNA ロケフリ研究]
今回は3回目、
ロケーションフリーとDLNAの
外から接続時の重要な違いについて、
ご紹介していきます。
これまでの特集はこちら
DLNAとロケフリ接続完全理解①↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-05
DLNAとロケフリ接続完全理解②↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-05-07
まずは、ポイントだけ復習しておきましょう。
同じソニーでも、
ロケーションフリーとDLNAには
2006年春の現時点では、全く互換性がありません。
詳細はソニーFAQに掲載されています。↓
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009050
たとえば、デスクトップ型のVAIOのDLNA機能を使って
PSPで受信、なんてことはできないのです。(2006年春現在)
それでは、
外からの接続について細かく見ていきましょう。
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『PSP』
『LFA-PC2をインストールしたPC』
の接続イメージです。↓
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DLNAの接続イメージです。↓
家庭内
外から
ちなみに
ルームリンクのワイヤレス接続の場合には、
制限事項があります。
海外や公衆のホットスポットなど、
家の外から視聴することができません。
つまり、
外から接続したり、
外に配信したりすることが、
ルームリンクではできないのです。
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ではここで、外から視聴するワイヤレス環境のために
必要な条件を整理してみましょう。
ロケーションフリー、DLNA、
どちらも基本的な部分は共通です。
1 対応した機器
2 ADSL、光通信などの高速インターネット回線
3 「グローバルIPアドレス」「ダイナミックDNS」のどちらか
1の対応する機器は、
これまで紹介してきたとおりです。
予算の問題はありますが、
気に入った製品を購入するだけです。
2の高速回線もハードルではありません。
ADSL、光通信などの高速インターネット回線も、
現在は一般的になっています。
導入も難しいことではありません。
しかし3番目、
「グローバルIPアドレス」「ダイナミックDNS」のどちらか、
これを個人で所有するのは正直なところ少し面倒です。
-----------------------
余談ですが、
我が家の環境の場合、
VAIO type A 15.4型ワイドをDLNAクライアント、
VAIO type X LivingをDLNAサーバーにできます。
YahooのADSLにも加入しています。
しかしやっぱり3番目がボトルネックになり、
外から楽しむことをチャレンジしていませんでした。
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では、
「グローバルIPアドレス」「ダイナミックDNS」について、
もう少し詳しく見ていきましょう。
「ダイナミックDNS」の説明はここがお勧め↓
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/bbword/6097.html
「グローバルIPアドレス」の説明は、ここがお勧め↓
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/bbword/5933.html
わかりやすいよう、
簡略化して説明してみますね。
家の外にあるPCから接続する場合には、
インターネットを必ず経由する必要があります。
その時に、インターネットのどこにいても自宅のサーバーにアクセスできる
唯一(固有)の住所のようなものが必要になるわけです。
ネットで検索してみれば
専用の業者が複数あるのですが、
とにかくなんだか難しそうで敷居が高いのです。
海外に滞在しているならまだしも、
日本国内に住んでいて日本のTVや録画番組を視聴するためだけに
サービスを申し込み、毎月の料金を払うのは面倒だなあ・・・
と感じていたわけです。
ところが
[LocationFree]LF-PK1から状況が変わりました!!!
メーカーであるソニーが、
LF-PK1のロケーションフリー接続のために、
専用のダイナミックDNSを最初から提供しているのです。
(以前のロケーションフリーモデルには該当しません)
一番のボトルネック、障害だった部分を、
メーカー自らが、自腹を切って提供してくれているわけです。
[LocationFree]LF-PK1があれば
すぐに外からでもワイヤレスTVが気軽に楽しめる環境が整いました。
接続面での不安なく、
安心して購入できるわけなのです。
一方のDLNA、
2006年春現在、ダイナミックDNSの提供などはありません。
ハードルの高さは相変わらずなのです。
この部分では、
圧倒的にロケーションフリーに軍配があがります。
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外から接続する場合の
違いや利点、
なんとなくご理解いただけたでしょうか?
次回は、
DLNAの強みをご紹介します。
④デジタル放送と「DTCP-IP」規格
参考資料:
VAIO Media を外から楽しむ操作方法ガイド↓
http://vcl.vaio.sony.co.jp/support/info/2003/040/ver_2_6/introduction.html
DLNAとロケフリ接続完全理解② [DLNA ロケフリ研究]
今回は2回目、
DLNAの接続互換編について
具体的にご紹介していきます。
ロケーションフリーは映像だけですが、
DLNAは映像送信に加えて、
音楽や写真も、
離れた場所で楽しめます。
------------用語説明-----------------
DLNA:
Digital Living Network Alliance の略です。
ホームネットワーク環境でデジタル AV 機器やPC を接続することを目的として結成した、
PC と家電業界の企業団体です。
静止画や音楽、動画のファイルフォーマットなどを既定することで、
家庭内のどこからでもコンテンツに相互アクセスできる環境作りを進めています。
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ます初めに、
DLNAの英語のホームページを調べてみました。
対応している製品を検索できる
英語ページがみつかりました。
https://certification.dlna.org/products/
画面はこんな感じです↓
__________________________
__________________________
JAPANにチェックを入れて検索してみると、
聞いたことがある製品が出てきます。
2006年春時点のリスト↓
__________________________
__________________________
正直なところ、
ソニー以外の製品は、
あまり詳しくありません。
ソニー製品に絞って抜き出してみたのが
下のリストです。
BRAVIA X KDL-40X1000
NetJuke NAS-M7HD
RDZ-D97A D77A
VAIO Media Client VGN-S50B_RP
VAIO Media Integrated Server 5.0 (on VGN-S70B) VGN-S70B_RS
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---------------------------------------
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ではまず、
DLNAのクライアント(視聴側)を見ていきましょう。
TVの対応機器はBRAVIAのXシリーズ、
(最も高価なバージョンのBRAVIA)
それだけなのです。
[BRAVIA]KDL-40X1000
[BRAVIA]KDL-46X1000
Brabia XシリーズでのDLNAの視聴手順は
こんな流れです。
XMBを使ったことがある方なら
なんとなくイメージできるでしょうか?
オンスクリーンの操作画面は、
こんな感じです。
XMBを使っている方なら、
戸惑うことなく操作できそうですね。
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余談ですが・・・
新しい技術とはいえ、
対応TVのラインアップの少なさには驚きです。
たとえば、
リビングにBRAVIAのXシリーズがある人なら、
レコーダーのスゴ録は当然、そのすぐ近くに設置すると思います。
TVの真下や横のラックに置く人がほとんどです。
その場合、DLNAの出番がありません。
HDMIやD端子で接続すればいいのです。
リビングにスゴ録は設置しているけれど、
離れた寝室のTVで、スゴ録に録画した番組が見たいなあ。
そんな要求に答えるのがDLNAなのですが・・・
寝室にBRAVIAのXシリーズを置く人は稀かなあと。
100歩譲ってXシリーズを寝室に置く人がいたとしても、
わざわざリビングのスゴ録にDLNAで繋げる面倒をするより、
寝室用にスゴ録を別途購入すればいいね、
という話になってしまいます。
リビングにある1台のスゴ録を、
各場所で有効利用したい我が家のような環境でこそ、
DLNAが生きるのですが・・・
なぜか現時点では、
寝室に置くことを想定したサイズの
DLNA対応薄型TVが、
ソニーのラインアップに全然ありません。
先日発表されたS2000の小~中型サイズのモデルなどに
DLNAクライアント機能を搭載して欲しかったと思いませんか?
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さて、だいぶ脱線してしまいましたが、
DLNAのクライアント機器に話を戻します。
他に対応している機器としては、
NetJuke NAS-M7HD
がHDDコンポの代表として名を連ねています。
ネットジュークのHDDコンポシリーズも、
DLNAクライアント(視聴する側)になります。
しかし、映像の視聴はできません。
2006年春の現時点では、
離れたサーバーにある音楽を、
NetJukeから聴くことができるだけなのです。
NetJukeにサーバー機能がないのも、
残念なところです。
NetJukeに貯めてある音楽データを
他のDLNAクライアントから聞くこともできないのです。
NetJukeは、音楽を再生するだけです。
正直なところDLNA対応機器として見た場合には、
少し魅力に欠けていると思いませんか?
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VAIOは、なかなかやります。
2002年9月以降に発売されたVAIOには、
全機種に「VAIO Media」がプリインストールされています。
つまり、現役のほとんどのVAIOで可能です。
詳細な対応機種はこちらで確認できます↓
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/Solution/VAIOMedia/faq_top.html
我が家のTypeAでの「VAIO Media」の視聴レポートはこちらです。↓
http://blog.so-net.ne.jp/sonyandvaiofan/2006-02-15
TV映像、録画映像、音楽、写真、録りためた個人映像、
なんでも離れた場所での視聴が楽しめます。
パソコンではありませんが、
普通のTVをクライアントとして利用できるようにできる、
先進的なVAIOの関連製品があります。
それがルームリンクです。
VAIOとAV機器を
ネットワークでつなぐ中継機の役割を果たしてくれます。
サーバー(提供側)から離れた場所にある
大画面テレビやオーディオで再生できます。
有線だけでなく、ワイヤレスにも対応です。
付属専用リモコンで、サーバーにためた
ビデオ、音楽、写真を再生・閲覧できます。
シンプルな操作画面を
テレビ画面上に表示して操作します。
DLNAでの視聴に対応するTVは少ないのですが、
ルームリンクを挟めば、
どんなTVでもDLNA対応にできるのです。
--------------------------------------
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次に、
DLNAサーバー(配信側)になれる機器を、
順番に見ていきましょう。
先程までは、クライアント(受信側)、
これからはDLNAサーバー(配信側)の説明です。
残念ながら、
配信ができる機器は、
まだまだとても限られています。
ソニー製品では、
VAIOと新しいスゴ録だけなのです。
ロケーションフリーはコンポジット端子で
レコーダーと接続していましたね。
DLNAは、接続をLAN端子で行います。
まず最初の配信機器、
定番のVAIOから見ていきましょう。
VAIO:
2002年9月以降に発売されたVAIOには、
全機種に「VAIO Media」がプリインストールされています。
(例外:PCG-X505シリーズはサーバー機能を搭載していません)
つまり
配信するVAIO内の映像、音楽、写真を、
離れた場所でも自由に楽しめます。
ただし、配信するVAIOにTV録画機能が搭載されていなければ、
当然ですがTV画像やTV録画した番組を楽しむことはできません。
スゴ録:
これまでソニー製品ではVAIOだけがサーバーでしたが、
2006年春に登場の『RDZ-D97A』『RDZ-D77A』には、
「DLNA対応ホームサーバー」が搭載されました。
DLNAでは(VAIO、スゴ録とも)
DVDビデオの映画などを配信することはできません(たぶん)
録り貯めたTV番組や、
ハンディカムからダビングした映像は、
もちろん配信できます。
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さてさて、
前回と今回において
おおまかな全体図をご紹介しました。
ロケーションフリーとDLNA、
なんとなく接続できる対象や違いが
見えてきたでしょうか?
実は、細かな制限がいろいろあります。
次回からは、そのあたりを
詳しく見ていきたいと思います。
掲載予定
③外から接続編
④デジタル放送と「DTCP-IP」規格
DLNAとロケフリ接続完全理解① [DLNA ロケフリ研究]
「スゴ録」のニューラインアップ、
『RDZ-D97A』
『RDZ-D77A』
には、「DLNA対応ホームサーバー」が搭載されました。
いっぽう新VAIOのTypeL、
ロケーションフリーと組み合わせてのスタイルが提案されています。
DLNAとロケーションフリー、
TVやHDDの映像を、離れたところで視聴して楽しむところは
そっくり同じです。
何が違うの?
何と何が接続できるの?
何が対応しているの?
何ができるの?
何ができないの?
これが今回のテーマです。
いろいろ調べてみたところ、
とても1回では説明できそうにありません。
現時点では、以下の4回に分けてご案内する予定です。
①接続互換編 ロケーションフリー
②接続互換編 DLNA
③外から接続編
④デジタル放送と「DTCP-IP」規格
今回は1回目、
ロケーションフリーの接続互換性について
具体的にご紹介していきます。
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さて、いきなり重要なポイントです。
同じソニーでも、
ロケーションフリーとDLNAには
2006年春の現時点では、全く互換性がないことがわかりました。
詳細はソニーFAQで↓
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009050
そのため、現時点での接続互換性は、
ロケーションフリーとDLNA、
それぞれを分けて説明していきます。
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『ロケーションフリーの接続』
ロケーションフリーで楽しめるのは、
*内蔵アナログチューナーのTV映像
*HDDレコーダー(接続済み)などのアナログ出力からの映像
です。
まず何がクライアント(視聴する機器)になるかを
おさらいしてみます。
「PSP」と「LFA-PC2をインストールしたPC」、
現状はどちらかしかありません。
『PSP』
PSPでの操作画面イメージ
『LFA-PC2をインストールしたPC』
操作画面イメージはこんな感じです。
続いて、
PCの推奨条件を見ていきましょう。
対応OS :
Windows 2000 Professional SP4
Windows XP Professional/ Home EditionSP2
推奨環境:
[CPU] Pentium4 1GHz 以上
[RAM] 256MB 以上
[実用HDD] 300MB 以上
[ディスプレイ] 800×600, High Color 16ビット以上
[ネットワーク] LANケーブルまたはIEEE802.11a/b/gワイヤレス接続
(2005年8月現在)
推奨条件は、
最近のパソコンならほとんど満たしていそうです。
別にソニー製のVAIOである必要はありません。
逆にソニー製のVAIOでも、LFA-PC2をインストールしていなければ
絶対に接続できないわけです。
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次に、
サーバー(配信側)となる
ロケーションフリーのベースステーションに
何が接続できるか調べてみました。
ロケーションフリーと接続する機器(HDDレコーダーなど)は、
音声を赤白のコンポジット端子、
映像を黄色のコンポジット端子又はS端子のコード
で接続します。
古くからあるアナログ的な接続方法ですが、
そのため対応する機器も多数です。
注意したいのが、
PSPとLFA-PC2を入れたPCでは、
AVマウスを通して遠隔操作できる機器が違うところです。
何が接続できるのか、
具体的に見てみましょう。
PSPをクライアントにした場合:
LFA-PC2をインストールしたパソコンをクライアントにした場合:
上記の表は、2006年春時点でのソニー製品だけを抜粋しています。
他社製も含む最新のリストは、
以下のメーカーサイトから直接ご確認くださいね。
PSPリモコン動作確認済み機器一覧
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?015505
LF-PK1/LFA-PC2 リモコン対応機種一覧
http://www.faq.sonydrive.jp/faq/1040/app/servlet/qadoc?009128
ここで注目なのは、
VAIOのVGX-XV80Sです。
Windowsを搭載していないため
パソコンというよりも、HDDレコーダーですね。
VAIOというよりスゴ録をつなげるイメージです。
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次回は、
②接続互換編 DLNA
短期集中連載予定です。
この文章は、WEB上の各メーカーの掲載情報をもとに作成しています。
正確な商品情報、互換性、不明点などは、
直接メーカーにご確認くださいね。
ロケーションフリーの詳しい情報と販売価格は↓